番外:今週の短歌(2018.12.8~14)
今週
新しく詠んだ短歌
推敲したりでどこかに投稿したものの覚書です。
推敲前がほとんどです。(笑)
12/8
冬空を映したビルの硝子窓ブブルーグレィ溶かすクリスタル箱
賑やかに笑い騒いで忘れたいちょっと不運な今年のわたし
12/9
電波よりささやく君の声溶かしワイングラスに揺られ眠ろう
12/10
朝一の唯一無比のわがままはあと半時を寝かせてほしい
暁の夢を追いかけ二度寝して人には逢えず目が覚める朝
逢いたいの逢いたくないの所詮無理から始まる二人の出逢い
12/11
イエスタディワンスモアもうあの日には帰れないこと今は知ってる
いい男可愛げがあってほどよくてそんな人なら惚れぬいていた
天体の軌道はずれた流れ星今宵限りの満天飛行
読みかけの青春の日の物語ページの残り気にしつつ読む
12/12
軽やかにミシンを刻む昼下り心の模様縫い込めていく
移っていく季節を一つ越えて知る君への想い変わらないこと
突然に逢いたいからと訪ねくる何かあったの元気出たかな
定年はゴールとはならず働いてその後も続く100年人生
12/13
よく生きることはシンプルに生きることうっかり忘れる日々の複雑
12/14
金色のいちょうに銀の薄日さし燻されたよな和泉野になる