番外:今週の短歌(2018.12.1~7)
今週
新しく詠んだ短歌
推敲したりでどこかに投稿したものの覚書です。
推敲前がほとんどです。(笑)
12/1
人と逢い人と別れて帰る道冬の星座はキラメキこぼす
煉瓦建て旧き建物のみ遺る工場跡に冬陽煌めく
12/2
福井駅着けば耳へと届きくる故郷訛りゆるゆるとして
12/3
娘から着いたメールの添付には頰を真っ赤に眠る子があり
露天風呂根雪に土が匂うのは春の萌しと土地の人言う
12/4
ふつふつとふろふき大根炊いてたら湯気にくもった窓に満月
若い子に諭されている時々はゆっくりする日も必要ですよ
12/5
梅田駅で遭難するつくづくと街を歩けない女やと思う
12/6
歌を詠むそう空白のひとときはそれは至福で贅沢なとき
澄みわたる冬空にひとつ煌めいて見失いそな行方を照らせ
12/7
びょうびょうと冬雲おおう天(そら)のした天使の梯子いくつも下りる